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TOKYO TEMPLE GUIDE・東京寺院ガイド・文京区・一行院
一行院(いちぎょういん)・浄土宗

文京区千石1−14−11

徳本行者(とくほんぎょうじゃ)の墓・都指定文化財旧跡

徳本行者

 徳本(1758〜1818)は、江戸後期の僧徳本念仏の唱導者。紀伊国日高郡志賀谷久志村の漁師の子
に生まれる。たまたま四歳の時、隣家の子供の死にあい無常を感じ念仏を唱えたという。九歳の時出家を志
したが両親に許されず、二十六歳で出家した。
 木食の修行(果実などを食として命をつなぐ)をし念仏を唱えて修行に励んだ。念仏聖として諸国をめぐ
って念仏を広めた。文化十一年(1814)江戸の出て、伝通院で十念(十回南無阿弥陀仏の名号を唱える)
を人々に授け人気を得た。徳に大奥女中の帰依が多かった。木魚と鉦を激しくたたく独特の徳本念仏を広め、
江戸を中心に近郊農村に念仏講を組織した。幕末の揺れ動く社会不安の中で熱狂的な信者を集め、特に徳本
の独特の文字に特徴がある。
 浄土宗一行院は寛永三年(1626)の開創で、文化年中この徳本が中興開山となり、繁昌した。