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ぶんきょうの史跡めぐり

講安寺(こうあんじ)と無縁坂(むえんさか)

文京区湯島4−12−13

TOKYO TEMPLE GUIDE・東京寺院ガイド・文京区・講安寺
講安寺本堂及び庫裡(付・文書2)  区指定文化財

 本堂は外壁が漆喰で何度も塗りこめられた土蔵造りである。建造は寺伝によれば宝永5年(1708)
とあるが、本堂の欄間彫刻の裏側に寛政元年(1789)の墨書銘のあることから、寛政期(1789
〜1801)を下らないと考えられる。
 土蔵造りは火事に悩ませられた江戸の人たちの防火建築の知恵である。
 客殿や庫裡は幕末の建造物であるが、本堂と共に江戸期の姿をよく保存している。表門は戦後に再建さ
れたものであるが、旧形式がよく保たれている。
 四代住職顕誉の遺言として防火の戒めの古文書が残され、「類火は格別、寺内門前共に自火の用心専一
に致す可き事」とある。

歌にもなった無縁坂

昭和五十年さだまさしが作詞・作曲した TVドラマ「ひまわり詩」の主題歌「無縁坂」

 坂の上に無縁寺があった。元和二年(1616)今の講安寺が湯島天神下より移転、開山上人も同
じ境内に無縁寺と名付けた庵を建てる。正保二年(1645)無縁寺は坂下側の称迎院、法界寺は坂
上側の講安寺となる。
 松平備後守・榊原・前田(加賀・富岡両藩)の武家屋敷に囲まれた坂なので武縁坂とも記されてい
る。
「雁」の坂
 森鴎外は明治四十四年から大正二年にかけて書いた「雁」の中に、岡田青年の散歩道として
描いている。