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慈眼寺
文京区小石川3−17−12
伝通院の学寮(栴檀林といって修行所)に、沢蔵司という修行僧がいた。僅か三年で浄土宗の奥義を極め
元和六年(1620)五月七日の夜、学寮長極山和尚の夢枕に立った。
「そもそも余は千代田城内の稲荷大明神である。かねて浄土宗の勉強をしたいと思っていたが、多年の希
望がここに達した。今より元の神にかえるが、永久当山を守護して、恩に報いよう」と告げて、曉の雲にか
くれた。
そこで伝通院の住職、廓山上人は沢蔵司稲荷を境内にまつり、慈眼院を別当寺とそた。善光寺坂の椋の木
は沢蔵司が宿るという。
稲荷そば
伝通院の門前のそば屋に、沢蔵司はそばを食べによく行った。沢蔵司が来たときは、売上の中に必ず木の
葉が入っていた。主人は稲荷隊明神であったかと驚き、毎朝”お初”のそばを、霊窟と称する窪地の稲荷に供
え、今も続いている。
沢蔵司てんぷらそばがお気に入り(古川柳)
文京区ふるさと歴史館





