寺院散策・寺院散歩・寺院探訪
東京・江東区・平野の寺・寺院を歩く
日蓮宗
江東区平野1−13−6
円珠院の大黒天は、江戸時代から「深川の大黒さん」として有名でした。享保五年(1720)十一月
十三日に描かれた大黒天の掛け軸、本尊の大黒天、前庭には石造りの大黒天が安置されています。
円珠院の大黒天は、深川七福人の一つとして初詣の参拝客でにぎわいます。大黒天の神使は「ねずみ」
です。千支の上から甲子にあたるあたる年を子の年、ねずみ年といいます。子は時間の上では午前零時ま
たは午後十一時から午前一時までの二時間をいい、方角は北をさします。子を「ね」と読むのは十二支の
ときだけです。
古事記によりますと大国主命が、野にあって焼き殺されようとしたとき、ねずみ洞窟の中に導いて助け
た話があり、以来ねずみが大国主命の神使となったといわれています。のちに、仏教の大黒天が「大黒」
と「大国」で同じ発音から調和して、ねずみが大黒天の神使となりました。
福神として大黒天は、烏帽子、狩衣をつけ、右手に小槌をかざし、左手に大きな袋をかつぎ、米俵の上
に座っています。幸福と財宝を授かる福の神とされています。
円珠院は日蓮宗で、もとは浄心寺の塔頭のひとつでした。創建の年は不明ですが、開山は義勝院日演
(寛保元年、1741没です)
開祖の円珠院は、永見重直の娘で、のち永井讃岐守直允の後室となりました。生年は不明ですが享保
十五年(1730)十二月二十日に没し、自ら開いた円珠院に葬られました。


