寺院散策・寺院散歩・寺院探訪
東京・台東区・元浅草の寺・寺院を歩く
台東区元浅草3−17−2
浮世絵師小林清親ゆかりの寺
小林清親は木版浮世絵師最後の人といえる。
江戸の末、弘化四年(1847)八月一日、浅草御蔵屋敷に武士の子として生まれ、上野戦争には幕府方
として参加、明治維新後は、新聞、雑誌にさし絵を描き、生計を立てた。その前後、イギリス人ワーグマン
に洋画を、河鍋曉斎、柴田是真からは日本画を修得、浮世絵師としての大成をはかった。
やがて清親の版画には、上野、浅草を中心に新しい東京の風俗・建物が光と影によって描きだされ、それ
らは、明けゆく明治の時代を先取りしたものとして、ひろく一般に迎えられた。それは、広重や国芳ともち
がう、写実のなかに木版の刷りの美しさを生かしたものだが、浮世絵興亡の歴史からみれば、最後の光でも
あった。巷説、わが家が焼けたとも知らず、両国の大火を写生していた男である。
大正四年(1915)十一月二十八日死去。六十九歳。寺内には小林氏墓「真生院泰岳清親居士」と清親
画伯碑がある。(墓は非公開)


