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TOKYO TEMPLE GUIDE 東京寺院ガイド・台東区・永久寺
永久寺

台東区谷中四丁目2−27

仮名垣魯文(かながきろぶん)墓

 幕末、明治時代の戯作者、新聞者。本名は野崎文蔵、号を鈍亭。猫々道人などといった。文政十二年
(1829)江戸京橋の生まれ。長じて商家に奉公したが、戯作者を志し、式亭三馬や十返舎一九などの
戯作を耽読、諸方を遊歴して作家生活に入った。万延元年(1860)「滑稽富士詣」を書いて世にでた。
 明治時代になると、当時の文明開化の世相を風刺した「西洋道中膝栗毛」「安愚楽鍋」等作品を発表、
明治開花期の花形作家となった。のち、ジャーナリズムの世界に転じ、「横浜毎日新聞」「仮名読新聞」
「いろは新聞」「今日新聞」などに関係し軽妙な文章で活躍。明治十二年発表の「高橋阿伝夜叉譚」は
世上を振るわせた。明治二十七年十一月、六十六才で没し、当寺に葬られた。
 墓石には、聖観音を線刻した板碑(13〜16世紀頃に追善の造られた供養塔、台東区有形文化財)が
はめ込まれている。
 本堂右側の山猫めおと塚は、夫婦の飼い猫の供養の碑で福地桜痴の碑文が刻されている。